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豊胸術に関するQ&A

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検索条件: - 回答日 2002年09月25日
ユーザーの相談
CMC・コヒーシブ・シリコンこの中で安全性が高く触感も自然で一番優れているのはどれですか?某クリニックにカウンセリングに行ったときCMCバッグはヨーロッパでは使用禁止になっていると聞きましたが本当に安全なのですか。CMCバッグは使用されるようになってどのぐらいの年数が経っていますか?あまり短いと臨床データがないのではと気になります。シリコンバッグはやはりもれると危険なのですか?コヒーシブは触感は固いのでしょうか?また年数が経つと変形や回転などするとききましたが本当ですか?CMCバッグの欠点を言うと何ですか?あまりに情報が氾濫していてどれを信用してよいかわかりません。

ドクターの回答
ちょっと長くなると思うのですが、バックの歴史も少し交えながら説明をさせていただきますね。
豊胸術といえば、昔はシリコンを直接注射器で胸に注入していました。シリコンは非常に柔らかかったからです。ところが、最初のうちは柔らかくても、時間とともに体に異物反応が起きて、炎症やその後のしこりの形成、シリコンに含まれる油による皮膚の変色、免疫反応による病気の発生などが問題になりました。このためシリコンを直接注入するのではなく、バックに入れた状態にして問題解決したのが、シリコンバックです。
ただ、バックは丈夫ですが、絶対に破損しないというわけではありません。破損した場合は、シリコンが外に漏れ出て、体に害を及ぼします。しかも、シリコンはトリモチみたいにベタベタしているので、手術で漏れ出たシリコンを全て取り除くことは不可能です。外に漏れてしまえば、シリコンを直接注入しているのと同じことになってしまいます。この問題を解決したのがコヒーシブシリコンバックです。イメージとしては柔らかいグミを考えていただければいいと思います。ただ、どうしてもシリコンバックよりは感触が硬くなってしまうのが欠点です。現在はコヒーシブシリコンバックも徐々に改良されて、現段階ではより柔らかい、ソフトコヒーシブシリコンバックが最新のバックとなります。以上がシリコン系バックの流れです。
シリコンはもともと柔らかくて感触が優れているので、より安全なものに、という方向で改良が進んでいます。一方、中身を安全なものにすれば漏れても安心だ、という考えで生まれたのが生理食塩水バックです。生理食塩水は点滴の中身と同じなので、漏れても体に吸収されて一切無害です。ただ、生理食塩水バックは安全性は申し分ないのですが、感触がシリコンに比べると硬くて不自然なのと、バックから少しずつ生理食塩水が漏れ出て、ペコペコする感じになってくることが欠点です。この欠点を解消するために、生理食塩水にムコ多糖を混ぜて柔らかくし、外に漏れない構造のバックにしたのが、ハイドロジェルバック、さらに、より自然な胸の柔らかさに近くしたのが最新のCMC(カルボキシメチルセルロース)バックです。どちらも内容物がバックから漏れ出ても体で分解吸収される安全な物質なので安心です。生理食塩水系のバックはもともと安全なので、より柔らかい感触を求める方向で改良が進んでいます。ですから現段階でのベストのバックは、ソフトコヒーシブシリコンバックとCMCバックです。
レントゲンの写りにくさという点では、シリコン系のバックはどうしても全体が白く写ってしまいます。生理食塩水系のバックはハッキリとは写りませんが、バックの輪郭がうっすらと丸く写ります。レントゲンに写りにくいということまで考慮に入れれば、CMCバックのほうがおすすめとなります。参考になったでしょうか。
それでは、あなたの質問にお答えしていきますね。
《CMC・コヒーシブ・シリコンこの中で安全性が高く触感も自然で一番優れているのはどれですか?》今、説明したとおりです。
《某クリニックにカウンセリングに行ったときCMCバッグはヨーロッパでは使用禁止になっていると聞きましたが本当に安全なのですか?》ハイドロジェルバックは書類上の不備により使用禁止になったと聞いておりますが、CMCバックはそのようなことは聞いておりません。同様の質問は以前から時々されるのですが、アリオン社正規代理店に問い合わせもしてありますが、そのようなことは一切ありませんとの回答を得ております。
《CMCバッグは使用されるようになってどのぐらいの年数が経っていますか?》使用されるようになってから約2年になります。当院では2001年7月より使用しております。
《シリコンバッグはやはりもれると危険なのですか?コヒーシブは触感は固いのでしょうか?》説明したとおりです。
《年数が経つと変形や回転などするとききましたが本当ですか?》バックは寿命よりもはるかに長持ちしますので、経時的変化は心配しなくても大丈夫です。変形に関しては、バックの問題ではなく、拘縮という現象で起きる可能性はあります。手術後のアフターケアが拘縮の予防に重要です。また、当院ではラウンドタイプを使用していますので、アナトミカルタイプにみられるバックの回転の心配はありません。
《CMCバッグの欠点を言うと何ですか?》現時点で、他のバックとの比較において、CMCバックの欠点はありません。

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